【高校野球2023】小菅勲監督(土浦日大)の経歴や指導方法は？

第105回全国野球選手権大会で熱戦が続く中、甲子園で土浦日大高校がその名をとどろかせています。

その背後にあるのが、名将・小菅勲監督の存在。

小菅勲監督は、高校野球界の伝説とも言える木内幸男監督の教え子。かつて取手二高時代に夏の甲子園で輝かしい優勝を成し遂げた経歴を持ちます。

今回の土浦日大高校の圧倒的な強さは、高校時代の監督を思い出させるような勢いですね。

それでは一緒に見ていきましょう！

小菅勲監督のプロフィール

1984年 取手二高で桑田・清原 KKのPL学園を決勝で倒した小菅 勲監督が率いる土浦日大ですからね。強いです。#土浦日大 pic.twitter.com/F2hNwviZVf

— 森 裕紀 (@hm102) August 16, 2023

名前	小菅勲(こすげいさお)
生年月日	1966年度生まれ
出身高校	茨城県立取手二高等学校
出身大学	法政大学
ポジション	内野手（サード）
利き腕	右投左打

取手二高等学校時代

小菅勲監督率いる土浦日大が、甲子園3回戦で専大松戸に10－6と逆転勝ち。 6点差をひっくり返す劇勝だった。
小菅監督は取手二高時代の1984年夏に、決勝でKKコンビのPL学園に延長戦で勝って優勝した。木内幸男監督の”マジック采配”は伝説となった。
土浦日大の大逆転勝利は”木内マジック”みたいだった。

— 社会人野球のミカタ📰 (@shakaijin_base) August 16, 2023

茨城県立取手第二高校時代には、1984(昭和59)年の夏の甲子園で全国制覇を達成しました！

対戦校は大阪のPL学園。清原和博や桑田真澄のKKコンビ率いるPL学園と延長戦の末、勝利をおさめたのです！！

小菅監督は、当時9番サードとして出場しました。そのときの監督が、高校野球界の名将・木内幸男監督。

木内監督は愛情深く、のびのび野球を心がけ、人の心を読み取ることにとても長けていた指導者でした。

木内氏は2020(令和2)年にお亡くなりになりましたが、相手の意表をつく戦法「木内マジック」やのびのび野球は小菅監督の指導に生きているのではないでしょうか。

町役場の職員から指導者になるまで

小菅監督は高校卒業後に、法政大学に進学しました。

卒業後には野球のコーチや教員になることはなく、野球から離れて、茨城県伊那町(現在のつくばみらい市)の町役場で勤めました。

「本気で野球をするのはもういい」と思っていたそうですが、役場で開かれたソフトボール大会で勝つ気持ちを思い出して、変わります。

今度は、指導者として甲子園を目指そうと考えたのです！

そして、教員免許をとるための勉強に励むかたわら、恩師の木内幸男監督が率いる常総学院でコーチをしながら指導者として学びました。

指導者としての小菅勲監督

教員免許を取得してから、小菅監督は指導者としての道を歩み始めます。

順番にみていきましょう！

茨城県立伊奈高等学校

26歳のとき、茨城県立伊奈高等学校の野球部の監督に就任しました。

経験も浅い中、監督就任わずか3年目で茨城大会の決勝まで進出。しかし、惜しくも水戸短大附属(現在の水戸啓明)に2-1で敗れ、準優勝でした。

しかし、その快進撃は、新人監督にしては驚異的な成果！

甲子園出場は達成できませんでしたが、戦略の鋭さが光ったのではないでしょうか。

茨城県立下妻第二高等学校野球部

2000年に茨城県立下妻第二高等学校の野球部の監督に就任しました。

再び茨城県大会の決勝へと駒を進めると、決勝戦では恩師の木内幸男監督が率いる常総学院との壮絶な戦いを展開することに。

見事8−2で勝利し、初の甲子園出場を果たしました！

土浦日大高等学校野球部監督に就任

2016年4月、土浦日大高等学校の野球部の監督に就任しました。

2017年には31年ぶり3回目の夏の甲子園に出場。翌年の2018年も2年連続で甲子園に出場しました。

しかし、どちらも初戦敗退。

そして、2023年に、再び夏の甲子園に出場。小菅監督の手腕で、初のベスト4に進出しました！

彼のもとで指導を受けた選手たちが、どのように成長していくのか、楽しみですね。

小菅勲監督の指導方法

小菅監督は「監督の指導方法でチームは変わってくる」という考えの持ち主。実際に、強いチームを作ってきた小菅勲監督はどんな指導方法をしてきたのでしょうか？

のびのび野球

小菅監督は恩師の木内監督から、「甲子園は平常心とかじゃない。あそこは、あそこの乗りでやるんだ」と言われていました。

選手にものびのびと野球をやらせることを大事にしています。

甲子園で試合をするときも、甲子園の波に乗るつもりで自身が楽しんだそうです。

限界突破

限界突破をテーマに、猛烈な特訓を取り入れています。

厳しい練習に耐えていれば、実際の試合でも限界突破できる…という考えに基づいています。

「２４時間寝ないで練習したりとか、朝の４時に起きて練習して、そのまま筑波山に登りに行って、降りてきて練習するとか。大会で寝られない想定もやったりして、寝られなくてもこんなに動けるんだって体験をして」

引用元：デイリー

髪型は自由

土浦日大高等学校も慶應義塾などと同じで、髪型は自由。

高校野球だからといって、坊主にこだわることなく、校則に反しない程度に自由にしてもよいのでないかという考えです。

まとめ

今回は土浦日大高等学校の小菅勲監督について、経歴や指導方法などをお伝えしてきました。

強くなかったチームがどんどん強くなっていくプロセスは、野球をやっていない人がみても、感動的ですよね！